天文部員によるヘタリア的12星座講座(冬編)
こんにちは。実は天文部のなちです。
今回は公式ヘタリアでキャラごとに星座が発表されまして、天文部的にこれはネタを提供せなあかん!!ということで記事を書いています。
12星座は占星術やタロットとも関わりがあるのでそのあたりも軽く触れようと思います。(なちはこのあたりに関してはど素人ですが)
参考文献は記事の最後につけます。紹介順に特に意味はありません。あえて言うなら思いついた順です。あと一応季節でまとめてはあります(今回は冬編です)。
また記事のタイトルには"ヘタリア的"とあり、この記事を書くに至ったモチベーションはヘタリアにあるのですが、そこまでヘタリアに絡めた内容ではありません。
たまにはヘタリア的においしい情報があれば挿入しながらですが、とにかく12星座に関する情報をまとめるので、あとはみなさん煮るなり焼くなり美味しく調理してください!といった感じです。
情報にすぎませんが、星座だけではなく近くの星団にもロマンがつまりまくりなので大丈夫です。みんな!あとはまかせた!!
ではさっそくあの兄弟からいきましょう(*⌒▽⌒*)!
※記事中の星景写真は特に断りのない限り私が自分で撮影したものです。無断転載はご遠慮くださるようお願いします。
目次
ふたご座(フェリシアーノ&ロヴィーノ)
星座解説
ふたご座は冬の代表的な星座の一つで、ほぼ同じ明るさの星が二つ並んでいるのが特徴です。
少し暗い方がカストル(2等星)、明るい方がポルックス(1等星)です。
古くからある星座で、ギリシャ神話では大神ゼウスとスパルタ王妃レダの間に生まれた双子の兄弟カストルとポルックスの姿だと伝えられています。
カストル(お兄ちゃん)は人間で、死ぬ定めにあったのですが、ポルックス(弟)は神であり不死であったので、上位の神様に頼んで自分の不死性をお兄ちゃんに半分分け与えたそうです。
そのおかげで昼は地上で、夜は天上でずっと一緒にすごしていられるのだとか。
冬の空を見上げるとポンポンと二つ並んだ明るい星が目立つ、とても見つけやすい星座です。
タロット解説
ふたご座はタロットでは恋人のカードに対応しています。
下の二人はエデンの園のアダムとイブで、上の天使は心と感情の、美点と欠点のバランスをとり調和させる、大天使ラファエルです。
このカードは正位置では"正しい選択"、逆位置(逆さまの配置)では"間違った選択、アンバランス"を意味します。
その他
・ふたご座流星群
カストル付近から放射状にたくさんの流星が出現し、毎年安定して出現します。
・M35
ふたご座周辺(カストルの足の近く)で見られる散開星団です。
・冥王星
ふたご座の近くで1930年に発見されました。
おうし座(アントーニョ)
星座解説
おうし座は冬を代表する星座です。
ギリシャ神話では、フェニキアの王女エウロパに恋した大神ゼウスが、彼女に近づくために変身した純白の牡牛の姿だそうです。…ゼウスは自分の欲望を満たすために色んな動物に化けまくりですね(例:わし座とか)。
この星座の見どころはなんといっても赤色の一等星アルデバラン(後述します)で、とても見つけやすい星です。おうし座自体も顔の部分だけなら、アルデバランからすぐにV字を描いて見つけることができます。
写真右側やや上のオレンジの星がアルデバランです
タロット解説
おうし座はタロットでは法王のカードに対応しています。
彼は神と人間との仲立ちをする人であり、外界での様々な経験の意味と内なる本質的な価値を理解する、"直観力"でもあるそうです。
このカードは正位置では"問題への保守的なアプローチ"、逆位置では"普通ではない、独創的な、常識を外れたアプローチ"を意味します。
その他
・アルデバラン
牡牛の目に輝く一等星のアルデバランは、オレンジ色の巨星で、直径が太陽の50倍もあります。とても不安定な星で、不規則に0.75等~0.95等級の間で変光しています。
・プレヤデス星団(すばる・M45)
青い固まりがプレヤデスです
おうし座の首あたりにある大きな散開星団で、肉眼でもよく見えます。
日本では「昴(すばる)」の名前で平安時代から知られていて、美しいものの代名詞になっています。
おうし座との位置関係
・かに星雲(M1)
牛の角の先あたりにある、1054年に寿命が来て爆発した星(超新星)の残骸です。
イギリスの天文学者ロス卿が「カニの吹いた泡に似ている」と表現したことから、かに星雲と呼ばれることになったそうです。かわいいですね(笑)
ここまで読んでくださってありがとうございました、なちでした。
今回は冬編なのでこの2星座のみです。次回は残りの季節のうちから更新します(*⌒▽⌒*)!
参考文献
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星座に関して豆知識や各星の詳細、また星座の近くに見える星団などが綺麗な写真付きでたくさん載っています。
星座のくわしい見つけ方等はあまり載っておらず、理系な説明もあるので少し中級者向けな印象ですが、載ってる写真がすっっごく綺麗!!で紙の質もいいので、眺めているだけで楽しい一冊です。あと中身の文章からも星への愛が伝わってきてとても好印象です。
星座の見つけ方や神話はネットで調べればいくらでも出てくるので、星座や星に関する本が欲しいなら最初の一冊としてもとてもおすすめできます。
- 作者: マルシア・マシーノ,栄チャンドラー
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この記事におけるタロットの説明はすべてこの本準拠で書いています。
が、前にも述べたようになちはタロットに関してはど素人なので、参考程度にとどめていただければと思います。興味があったら自分でしらべてみてちょ!(丸投げ)
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※星座イラストは水さんからお借りしました。ありがとうございました。